地元特産品の西岐波みかんの収穫が最盛期を迎えている。ミカン畑では連日、生産農家が黄色く色づいたミカンを一つ一つ、はさみで丁寧にもぎ取っている。
西岐波みかん生産組合(永冨信彰組合長)の組合員23人が、同地区の丘陵地約10㌶に作付け。わせ品種の「宮川」「興津」、おくて品種の「南柑」「大津」を中心に栽培。収穫は11月中旬から始まり、今月中旬まで続く。
宮ノ後団地にある西村恵美子さん(82)の30㌃の畑でも、わせ品種の収穫に大忙し。1日は好天に恵まれ、20㌔入るミカン籠が次々に満杯になっていた。
永冨組合長は「今年の収穫量は、わせ品種は平年並みだが、おくての大津はやや少なくなりそう。夏が少雨で秋に雨が多めだった影響で、わせは例年以上に味が良い。おくては大ぶりの実が多くなっている」と話した。
西岐波みかんの生産は減反政策の一環で、同地区の丘陵地を開墾して始まった。生産者の努力で品質は向上し、近年は地元の学校給食にも提供されている。