ときわミュージアム「世界を旅する植物館」とときわ動物園体験学習館モンスタで、人と動植物の関わり方を紹介する企画展が開かれている。解説パネルのほか、工作やクイズのコーナーを設けており、訪れた人の注目を集めている。いずれも山口大との連携企画。5月6日まで。
ときわミュージアムでは、「植物の不思議」と題して、すべての植物は多少なりとも動く力を持っていることを説明。同大大学院創成科学研究科の佐合悠貴准教授が監修した。
触れると葉をしぼませるオジギソウ、光を感じる方向にツタを伸ばすソラマメ、虫を捕まえて食べるハエトリグサなどを展示した。モニター画面に顕微鏡で拡大した葉の表面を映して、植物は水が足りない環境に置かれると、気孔を閉じてしおれないように工夫することを示した。
遠くに子孫を広げるために、くるくると回転しながら落ちるペトレアの種子部分は、手で触れて体験することができる。折り紙とクリップを組み合わせて、ペトレア種子を再現できる工作コーナーもある。
案内役の大橋繁雄さん(71)は「見るだけではなく、ぜひ体験して」と話す。
モンスタでは、「動物とお野菜」と題し、動物園のサルやカピバラが食べている餌をパネル約80枚で紹介。果物に限らず、サツマイモ、ニンジン、キャベツなどの野菜をバランスよく食べさせていることが分かる。
子どもに野菜の育ち方を知ってもらおうと、8種類の模型を引っこ抜いたり、摘み取ったりすることができる「モンスタファーム」を設けた。「採れたよー」。子どもたちは模型を高々と掲げて、笑顔を見せていた。
トマトとニンジンのコスチュームに着替えて撮影を楽しむコーナー、市内の生産物を紹介するパネルもある。
同園動物課の森尚子さん(32)は「子どもたちが、野菜に親しむきっかけになれば」と話していた。