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小学生が動物かんきょう会議【宇部】

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 宇部市が主催する「せかい!動物かんきょう会議in SDGs未来都市UBE」の屋外プログラムは26、27の両日、常盤公園などで行われた。市内の小学生20人が動物園で動物の課題について学習し、グループ単位の話し合いを通じて、人と野生動物が共生できる未来の世界について考えた。
 
 「動物たちが好きな自然のすみかをつくり、食べ物を準備します」。4グループのうちの一つは、2日目にときわミュージアム「世界を旅する植物館」で開かれた発表会で宣言した。人間による森林破壊で野生動物が食料を失う現実があることを知り、自分たちにできることは、動物たちが安心して暮らせる生活を確保してあげることだとした。
 
 メンバーの一人、岸田悠聖君(吉部小6年)は「サルなどの動物は実のなる木がある場所に住む。大人になったら、世界中の仲間たちと植林ボランティアを行い、人と動物がけんかをしない世界をつくりたい」と語った。
 
 他のグループも「人間が排出したごみを肥料に、動物専用の畑を作る」「人と動物の生活空間を分ける」「人間も石油などの資源に頼らず、森の中で生活するスタイルに戻す」などと、アイデアを発表。B0サイズの模造紙に絵や文字で表した理想の未来図を紹介しながら、はきはきと考えをしゃべった。
 
 会議は、子どもたちがさまざまな動物になりきり、地球環境の課題解決について議論するヌールエデザイン総合研究所(東京)が提案する教育プログラム。2日間にわたる屋外授業では初日にときわ動物園で、実際に動物を見ながら、環境の変化により、野生のニホンザルが農作物を荒らしていることや、多くのタヌキが交通事故の犠牲になっていることなどを学習。
 
 アクトビレッジおのに宿泊し、人間と動物の両方の立場で課題を洗い出し、5人一組のグループで、未来を変える自分たちの行動について議論した。
 
 SDGsは、世界が2016年から30年までに達成を目指す持続可能な開発目標のことで、15年の国連で採択された。「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」「人や国の不平等をなくそう」など、17のゴールが設定され、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っている。市は昨年、内閣府から全国で29の「SDGs未来都市」の一つに選定された。

 

 

 

 


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