宇部DMO準備委員会(柳田英治委員長)は、30日から山口宇部―韓国・仁川間の国際定期便が再開されるのに合わせ「宇部グローバル観光タクシー」の運行を始める。韓国人観光客に喜んでもらうための研修を受けて認定試験に合格したタクシードライバー11人(計8事業所)が、モデルコース(計10コース)へ申し込んだ客に観光タクシーサービスを行っていく。
宇部の見どころ、食、土産物をPRし、韓国人観光客の満足度を高めるための初めての試み。先月の研修会を修了し、韓国人の好みや韓国語の簡単なあいさつなどを学んだドライバーが、グローバル観光タクシーと分かるマグネットステッカーを車体に貼ってサービスを提供する。運行は韓国定期便が終了する来年3月24日まで。
モデルコースは、各ホテル発着の昼の3時間コースと、着いた当日の夜にお勧めの空港発ホテルまたは食事場所着・夜の2時間コースを5コースずつ用意。常盤公園や永山本家酒造場、宇部蒲鉾、持世寺温泉、夜景が楽しめるスカイロードや六角堂などを盛り込んでいるほか、湯田温泉や竜王山などの市外へ向かうコースも設けている。また、客との話し合いで行き先を決めるフリープランもある。2~4人での利用者が対象で、料金は全コース1人2000円(12歳以下無料)。
モデルコースや、市内のランチ・ディナースポットを紹介したリーフレットを作製し、同委員会スタッフが定期便到着時に空港の観光案内所に詰めてサービスをPRしていく。
認定ドライバーの一人、スズランタクシーの菊本一夫さん(66)は、タクシー運転歴43年の大ベテラン。運行開始を前に、モデルコースを走ってみて所要時間を確認したり、常備する韓国語の指さし会話シートを見直したりして準備は万端。「万国共通のおもてなしである笑顔を心掛け、覚えた韓国語のあいさつを積極的に使って、安全運転でサービスに当たりたい」と話している。