山口宇部キャベツ生産組合(野村文雄組合長)の初出荷式は6日、JA山口宇部宇部西部営農総合センターで行われた。組合員が8月下旬から育ててきたキャベツ約2㌧がトラックで運び出され、関係者30人が多くの消費者に喜んでもらえることを願った。
同組合は、市内五つの集落営農法人と個人農家6人により6月に発足。主な生産地は小野、二俣瀬、厚東、万倉地区で、初年度の生産面積は3・45㌶、出荷目標は115㌧。20年度には7㌶、269㌧を目指している。
今年度は初恋(はつこい)をメーンに、初秋(しょしゅう)、彩音(あやね)などの品種を生産し、来年5月まで出荷を続ける計画。県美祢農林事務所によると、初恋は比較的柔らかく、生でも食べやすいのが特徴という。
式では、野村組合長が「初めての栽培で、各法人とも苦労があったと思うが、JA、美祢農林事務所の指導のおかげで出荷式を迎えることができた。今後、生産量の拡大とブランド化に向け、力の限り前進していきたい」とあいさつ。JA山口宇部の福江幸雄代表理事組合長らが祝辞を述べた。
野村組合長ら5人がテープカットに臨み、鎌でわら縄を切った後、段ボール箱に入れられたキャベツがトラックに積み込まれて市中央卸売市場に向けて出発。出席者たちは手を振って見送った。