ときわ動物園でジェフロイクモザルの赤ちゃんが初めて誕生し、8日から一般公開されている。木の高い所で母親が赤ちゃんを抱き、大事に子育てする様子が見られる。
父親は黒い毛のハル(7歳)、母親は白っぽい毛のアカネ(6歳)で、7カ月の妊娠期間を経て、先月31日に生まれた。アカネにとって子育ては初めてだが、寝室で授乳をしては外に抱いて出るなど、よく面倒を見ている。授乳は約2年半続き、その間は次の妊娠はせずに、子育てに専念する。子は4、5年で性成熟する。
赤ちゃんは生まれて10日目だが、お母さんが移動をしたり、しっぽだけで枝にぶら下がったりする際には、細い腕でしっかりと腹に抱き付くなどサルらしい様子を見せている。担当飼育員の村上郁さんは「もともとは熱帯雨林にいるサルが冬場に子育てをすることになるので、寝室に暖房を入れるなど気を付けていきたい」と話した。
いつもは共同展示しているカピバラにも9月末に赤ちゃんが誕生し、互いの子育てに集中できるように、カピバラは同サルの奥に展示している。また、シロテテナガザルにも先月、赤ちゃんが生まれている。