山陽小野田市は20日、県建設労働組合小野田支部(青木保支部長)と「大規模災害時における支援活動に関する協定」を結んだ。災害発生時には避難所での間仕切りなどの設置、避難所や市営住宅の軽微な補修などを支援し、市民生活が早く元通りになるよう協力する。同組合の支部としては市町との同様の協定締結は初めて。
支援活動には市民に対する住宅修理相談、同組合が確認した被害情報の提供、市が必要とする応急・復旧作業なども含まれ、組合員が持つマンパワーや知識、建設資材を結集して迅速で的確な災害対応を行う。
市役所での調印式では藤田剛二市長が青木支部長と協定書を交わし、「皆さんの温かいご支援に感謝している。専門技術での緊急対応は心強い。被災時には一日も早く市民が安心した生活を送れるよう協力してほしい」とあいさつ。
青木支部長は「2010年の厚狭川豪雨災害の時には協定を結んでおらず出向くことはできなかったが、今後は私たちが持つ技術で協力したい」と抱負を述べた。調印式には中野弘志副支部長、会計の齋藤博行さんも出席した。
市ではこれまでに災害時支援として、救急医療対策、避難所開設、電気設備の復旧、物資の供給、緊急放送などで職域団体や事業所、高校と35件の協定・覚書を締結しており、今回で36件目となった。