クリスマスを前に5日、フィンランドのロヴァニエミ市公認のサンタクロースが、山陽小野田市中央図書館(山本安彦館長)と小野田小(野村一也校長、334人)を訪れた。子どもたちはハグと握手を交わし、質問を重ねて交流を深めた。
サンタクロース村で知られるロヴァニエミ市と観光交流パートナーシップ協定を結ぶ山口市の招待で来日し、要望を受けて市内にも立ち寄った。サビエル高で学ぶ同国出身のエレナ・ラウリさんが通訳を務めた。
幼・保育園児と保護者ら150人が来場。赤い服を着る理由、プレゼントの作り方などさまざまな質問の答えに聞き入った。「クリスマスは周囲の人と仲良く平和に過ごす日だよ」との説明にうなずいていた。
小野田めぐみ幼稚園の園児50人の歌唱、ピアノマラソン大会で入賞した厚狭小4年の関本万美子さんの演奏がクリスマスの雰囲気を盛り上げた。
サンタ風の衣装を着て家族と来館した小野田小百合幼稚園の西野紗由ちゃん(年中)は「おひげがすごかった。サンタさんは家に来てくれるかな」と声を弾ませた。
全校児童の中からくじ引きで選ばれた代表者が、サンタクロースとハグと握手を交わした。優しさを間近で感じ、子どもたちは笑顔。4年の下西こころさんと河上桃子さんは「温かくてふっかふかだった。うれしくて涙が出そう」と喜んでいた。
「どうして手紙を書いても返事をしないの?」という質問には、名前と住所を書き忘れないようにというユーモラスな助言があった。感謝を込めて校歌を披露し、最後はみんなが幸せに過ごせるよう、「メリークリスマス」と声を合わせて締めくくった。