宇部市内で、インフルエンザが大流行している。市医師会(矢野忠生会長)がまとめた22~28日の1週間の患者数は1959人。前週の2349人からは減少したが、依然として高い数値を示している。
同会は、市内161の医療機関と休日・夜間診療所のデータを取りまとめて1週間単位で公表。過去2年間、週単位の患者が2000人を超えたことは無く、猛威を振るっていることがうかがえる。
今シーズンは、12月25日の週に1175人と例年より2、3週間程度早く、患者数が1000人台に達し、1月1日の週に1342人、8日の週に1568人と増加。15日の週には今シーズン最多を記録した。先週は2000人を割ったとはいえ、高止まりの状況る。
医療機関の所在地による校区別の患者数は、西岐波が最多の256人、次いで黒石の194人、西宇部の189人。東岐波、恩田、琴芝、上宇部、鵜の島、厚南も100人を超える。年齢別では、5歳以下が304人、6~9歳が320人、10~19歳が482人、20~64歳が666人、65歳以上が187人だった。
県内68の定点医療機関のデータを集計する県は24日に流行発生警報を発令している。15~21日の1機関当たりの平均報告数は、発令基準の30人を上回る57.54人。迅速検査診断結果では、A型陽性 1222人、B型陽性2361件、A、B型ともに陽性3件と、B型が流行しているのが今シーズンの特徴。