県知事選は4日、投開票され、現職で宇部市出身の村岡嗣政さん(45)=自民、公明、連合山口推薦=が、有効票の82・22%に当たる34万7762票を獲得して再選を果たした。新人の熊野譲さん(64)=社民、共産推薦=は7万5207票だった。投票率は36・49%(前回38・82%)で、過去最低だった2008年知事選の37・21%を下回った。宇部市は33・21%(同35・31%)と、3回連続で県内ワースト2位だった。村岡さんは5日午前10時に早速登庁し、公務に復帰した。
4日は山口市湯田温泉2丁目のホテルニュータナカに支援者220人が、開票を見守った。午後8時の投票終了と同時に当選確実の報を受け、村岡さんは「県民が将来に希望を持って暮らせるよう、これまでの取り組みを加速化させ、県の力を伸ばしていく。今年は、次の150年に向かう節目でもあり、産業、大交流、生活の三つの維新を力強く進めていきたい」と2期目の抱負を述べた。
選対本部長の柳居俊学県議会議長の音頭で万歳三唱。自民党県連会長の岸信夫衆院議員は「今後も課題は控えているが、国や各市町と連携して、夢のある県づくりの先頭に立ってほしい」と祝辞。高村正大衆院議員や公明党県本部の先城憲尚幹事長も駆け付けた。
選挙戦について村岡さんは「地域の力を伸ばしていきたいという思いを県民一人一人に訴えてきた。初の国際定期便就航や企業誘致の実績についても、一定の評価をいただけたのかなと思う」と振り返った。
5日午前10時ごろ、村岡さんは公用車に乗って初登庁した。1階玄関で職員らの出迎えを受け、花束が贈呈された。
午前11時から開かれた記者会見では「活力ある山口県の実現に向けて、決意を新たにしていかなければならない」と力を込めた。
前回と比べ獲得票数が約6万票増えたことについて「期待を受け止め、4年間を頑張っていかないといけない。責任の重さを感じながら県政運営に取り組んでいきたい」と述べた。