鵜ノ島小(石田大吾校長、155人)で16日、新しい体育館の竣工(しゅんこう)記念式典が行われた。全児童、保護者、地域の関係者ら約270人が集まり、子どもたちがダンスや合唱を披露して完成を喜び合った。
1966年に建設された旧体育館(715平方㍍)は老朽化し、耐震性にも問題があったため、1年4カ月かけて解体して建て替えた。新体育館は894平方㍍で約1・3倍の広さに。太陽光発電や雨水貯留槽、多目的トイレ、発光ダイオード(LED)照明を備え、バリアフリー設計になっている。総事業費は4億2400万円。
記念事業実行委員会の栗原和実会長は「来年度の開校80周年を前に完成し、うれしい。しっかり使っていこう」とあいさつ。石田校長は、工事経過や新しく備わった機能について紹介し「より快適な学びと交流の場になったので、地域と共にある愛される学校を目指していく。コミュニティースクールの取り組みも一層進めていきたい」と話した。来賓の久保田后子市長は「授業で活用し、たくさんの思い出をつくってもらいたい。地域の方も、スポーツや文化活動で積極的に利用して。災害時に安心して過ごせる機能を備えているので、万が一の際には拠点施設としてほしい」と呼び掛けた。
記念行事では1、2年生がダンス、3年生が群読、4、5年生が合唱、6年生が英語の朗読をステージ発表し、体育館完成の喜びを表した。声楽家の佐藤華純さんと、ピアノ講師の藤井朝子さんによる祝典コンサートもあり、最後は全児童で「花は咲く」を合唱した。