山陽小野田名産品推進協議会(岩佐謙三会長)は27日、須子農園(須子諭代表、山川)が生産から加工までを手掛ける「サンマッシュ厚狭」「乾しいたけ」「プレミアムきくらげ」の3商品を新たに山陽小野田名産品に認定した。認定期間は4月から2年間。名産品は計36品目になった。
同農園は原木や人手の不足で2000年に原木栽培から菌床栽培に切り替え、地下水を利用してシイタケ、キクラゲ、ナメコ、マイタケなどを生産。菌床作りから培養、発生、収穫、加工を一貫して行い、近年は6次産業化を進めている。
サンマッシュ厚狭は肉厚な生シイタケ。乾しいたけは乾燥させることで香りやうまみを凝縮。プレミアムきくらげは梅シソ風味に仕上げた。いずれも厚狭産の「寝太郎の里」ブランドとして定着させたいという。
認定式では岩佐会長が須子代表に認定証を交付し、「シイタケとキクラゲは多くの地域で生産されているので、認定審査では個性が出ているかを重視した。今後は新商品の開発に向け、一緒に検討を重ねていきたい」とあいさつ。
須子代表は「シイタケは菌類の中でも栄養価が高く、がんや骨粗しょう症、生活習慣病の予防にもつながる健康食品。厚狭産をPRし、地産地消の推進を兼ねた食育活動も展開しながら、地元を中心に販路を拡大していきたい」と話した。
名産品は市内で製造、加工、生産されている菓子や酒類、工芸品、農水産物を認定し、競争力の強化や品質の向上、販路の拡大を図ることが狙い。古里が誇る自慢の逸品で、2010年度から認定を始めた。