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黒石の住民らが桜並木を再生

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ここ数日の陽気に誘われて、山口県宇部市内の桜の開花が進んでいる。黒石校区の中川沿いでは、住民たちの熱心な管理で、桜並木の再生に成功。今週末あたりになりそうな満開を心待ちにしている。場所は、国道190号から北側の新東割橋までの約800メートル。地域団体の二一ゆめプラン黒石策定懇話会が2003年に里親を募り、59本の桜の苗木を植樹。里親たちで組織する中川を愛する会が定期的に環境美化活動を行ってきたが、木々によって生育にばらつきがあり、10年以上経過しても並木とはならなかった。

里親の高齢化などで活動が低下する懸念があった中、15年度に市のがんばる地域支援助成金制度の交付団体に選ばれた。市からの200万円に、校区コミュニティー推進協議会からの助成金95万9000円を加え、土壌改良と植え替えに着手。樹木医の診断を受け、土壌の影響で枯れたり、うまく成長しなかったりした25本を撤去し、新たに4本を植えた。さらに花壇も造り、4色のシバザクラを植栽した。活動は、みんなで創るふるさと黒石(笠井邦雄会長)を新設して引き継ぎ、これまで不十分だった管理を徹底。年に4回の草刈りはもちろん、花の見ごろが終えた時期と冬の2回施肥を行い、病害虫の防除対策も行うようにした。その効果から、38本の木々の生育にばらつきがなくなり、1年が経過した昨春から見違えるほどに花の付き具合が良くなった。今年も日増しに開花が進み、現在早い枝で五分咲き程度に。今週末には見ごろを迎えそうだ。

笠井会長は「25日に草刈りをしたときは、つぼみばかりだったが、一気に開花した。本格的な土壌改良と管理によって、花付きが良くなりうれしい。この辺りは散歩する人が多く、住民からも喜んでもらっている。次は、花見を企画してみたい」と語った。


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