大雨災害などが懸念される梅雨期に入り、宇部市や宇部・山陽小野田消防局などの防災関係機関が4日、防災パトロールを行った。過去に高潮被害を受けた床波漁港海岸と丸尾港海岸を訪れて現場の状況を把握し、情報を共有した。
災害に対する地域の特性と実態を把握し、被害の未然防止対策、救急措置を適切に行うことが目的。県宇部港湾管理事務所、宇部警察署、地元自主防災会、県赤十字アマチュア無線奉仕団などから計32人が参加した。県や市の担当者から高潮対策事業の進捗(しんちょく)状況の説明を受けた後、周辺を調査して歩いた。
両海岸周辺は、1999年9月24日に接近した台風18号による高潮で、西岐波で208軒、東岐波で67軒が床上浸水の被害を受けた。県や市では以降、両海岸の防波堤をかさ上げするなどの事業を進めている。