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教育現場で進むICT導入

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 山陽小野田市内の学校で情報通信技術(ICT)の導入が進んでいる。一昨年度の小学校13校に続き、今年度からはサビエル高(松原秀樹校長、242人)がタブレット端末の本格活用を始めた。
 同校はこれまでの大学入試センター試験よりも思考力が問われる2020年度からの「大学入学共通テスト」に対応しようと、導入を決めた。割り当ては1人1台。利用は授業に限らず、学習記録、学校行事などと生活全般にわたる。
 1年生の物理の授業では、教諭が電子黒板上の数式を指し示し、複数の質問を投げ掛けた。生徒たちは班をつくり、意見交換をしながら答えを導いた。続いて授業で理解した内容を2人一組で互いに説明。最後に端末上のワークシートにまとめ、教諭に送信した。
 端末で板書を撮影したり、教諭とデータを交換したり。ノートの記入やプリントの配布に費やす時間が減り、効率化につながった。自分で調べて答えを導き出す力の育成、互いに学び合う環境づくりに多くの時間を割くことができるようになったという。
 英語のテストは移行期間を経て、24年度から「聞く、話す」の技能を測ることもできる民間試験に切り替わる予定。このため端末に英検のデジタル教材を取り入れて対策。英語音声の再生、海外の高校生とのビデオ通話にも役立つという。
 松原校長は「時代に合わせて学び方を変える必要がある。生徒に創造力を身に付けてもらうには、情報技術の利用が欠かせない」と話した。
 小学校には16年度にタブレット型パソコン250台が導入された。市教育委員会によると調べ学習、デジタル教材の閲覧などで使用しており、初年度の利用回数は1430回。20年度からプログラミング教育が必修化されるため、さらにICTの環境を整えるという。

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