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防災の日、宇部市で初の全市一斉総合防災訓練

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「防災の日」の1日、宇部市で初めてとなる全市一斉の総合防災訓練が行われた。午前9時に県内で大地震が発生したという想定で、住民たちが近くの避難所に移動を開始。各校区の自主防災会は避難所の受け入れ態勢や、市災害対策本部とのスムーズな情報伝達を確認した。

同訓練はこれまで、実施する校区を決め、その地域住民が参加するスタイルを取ってきた。しかし、全国で大規模な自然災害が発生する中、より多くの市民が参加できる環境をつくることで、意識向上や災害時の自助、共助の重要性の再認識に結び付けたいと、統一訓練日を設けた。

県央部でマグニチュード7・0の地震が発生。市は発生直後、防災メールで市民に避難を知らせ、校区自主防災会や各ふれあいセンターに緊急避難場所の開設を要請。市役所内に災害対策本部を設置した。

厚南校区は、発生の連絡を受けた避難拠点要員の市職員が午前9時10分ごろ、避難所の厚南小体育館を開錠。約140人の住民が前線の影響で雨が強まる中、自宅から徒歩で移動してきた。館内では、自主防災会(松永茂夫会長)の役員や避難拠点要員が、受け付けや避難者名簿の作成などに当たり、スムーズな誘導と案内の態勢を確かめた。

各校区の自主防災会は午前10時20分までに、市対策本部に避難者の人数の報告を済ませた。避難者は原校区の278人を最多に、全市で2024人を数えた。

市の統一訓練後は、各校区で独自に専門家を招いた講演、炊き出し訓練、段ボールベッド作り講習などを行い、いつ起こるか分からない大災害に備えた。

市では、住宅倒壊、火災、土砂災害、多くのけが人などの被害を想定。本部に次々と寄せられる被害情報を、地図やホワイトボードで整理した。久保田后子市長を本部長に、末次宣正副市長や各部局長で構成する災害対策本部員会議を開き、情報をまとめるとともに対応を協議。各部局長から状況を聞いた久保田市長は、人命救助の最優先、余震に対する二次被害の防止、避難者の支援を指示した。


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