県立美術館の特別展「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」は7日、山口市亀山町の同館で始まった。明治時代の超人技ともいえる工芸品を中心に約140点を展示。現代作家15人の作品との共演も楽しめる。10月21日まで。
七宝、金工、牙彫、木彫、漆工、刺しゅう絵画など、幅広いジャンルの作品が並ぶ。
緻密な植線技術や優美な文様表現を生み出した七宝の並河靖之(1845~1927年)のつぼや、牙彫の安藤緑山(1885~1955年)による本物そっくりのキュウリやトマト、ナスの置物などが見どころ。
現代作家は、20歳代の若手からベテランまでそろい、ほとんどが新作を出品している。
学芸課長の河野通孝さんは「美術という枠を超えた面白さがある。息をのむ美しさやすごさを体感して」と来場を呼び掛けている。
料金は一般1300円、学生・70歳以上1100円、18歳以下無料。
時間は午前9時~午後5時。10日、10月15日は休み。
10月13日には、監修者の山下裕二・明治学院大教授によるトークイベントも開催する。定員は200人(先着順)。無料。申し込みは、同館ウェブサイトの申し込みフォームか、往復はがきで。参加希望者全員の氏名、年齢、住所、電話番号を記入し、〒753-0089山口市亀山町3-1の同館まで送付する。
問い合わせは同館(電話083-925-7788)へ。