西宇部小(寺本実春校長、315人)が、学校を挙げて花壇づくりに取り組んでいる。かつては宇部市花壇コンクールの入賞常連校だったが、一部の児童やPTAに負担が偏り、手が回らなくなっていた。今年度は学校運営協議会(朝倉孝吉会長、以下コミスク)の掛け声で、一念発起。スポーツ少年団や学童を含めて役割を分担し、心潤す花壇を復活させた。12日には校内花壇コンクールの審査を行う。
どの教室からも眺められる中庭の校章花壇(約150平方㍍)は各学年と緑化委員会が担当。運動場に沿う花壇(約200平方㍍)は、バレーボール、サッカー、野球のスポ少とコミスク、学童が受け持っている。
土づくりは5月からスタート。教育後援会の協力で、土壌改良剤や肥料を入れて土を起こした。7月初旬にはマリーゴールドやセンニチコウ、ブルー・赤・白のサルビアなどを植えた。子どもたちは中間タイムや学級活動、生活科、総合学習などの時間を活用して水やりと草取り。学童は放課後、コミスクは週末、スポ少は活動日を中心に世話をしてきた。
夏休み中は5、6年生が当番で水やりに出てきた。吉岡奨真君(6年)は「今年はみんなで協力し、花を枯らさずに、きれいに咲かすことができて、うれしい」と満足げ。先生たちは「花に対する思いやりが育ち、友達にも優しくなっている」と児童の変化を語る。12日の校内審査はコミスクの13人が行い、会長賞や校長賞を決定。後日、表彰することにしている。