有帆ふるさとづくり協議会のホタル部会(三井諦部会長)は30日、有帆小(植田良子校長)の3年生18人とともに有帆運動広場内のホタル川にゲンジボタルの幼虫500匹を放流した。子どもたちは来夏の〝光の乱舞〟に期待を込めながら、丁寧に放していた。
ホタルが舞う美しい古里を後世に残そうと、1990年に地下水をくみ上げた人工清流のホタル川を整備し、同校と連携して幼虫の飼育を始めた。今夏はふ化した8000匹のうち、2000匹が元気に育った。
三井部会長は市内で見られるホタルの種類や生息環境の違い、成長過程について写真パネルなどを使って説明。児童たちは熱心にメモを取りながら、幼虫の時点でも発光性があることや雌雄の特性、種類によって飛ぶ高さが違うことなどについても学んだ。
児童は幼虫と餌になるカワニナが入った箱を1人ずつ持ち、ゆっくりと川に放流。今夏のホタルまつりでホタル観賞を楽しんだという児玉釉菜さんは「ホタルのいろいろなことが分かった。来年の夏が楽しみ。大きく育ってほしい」と話していた。
残りの幼虫は校区内の柳川に1000匹、仁保の上に100匹、宇部市の万倉に100匹を放流した。後日、鬼ケ迫にも300匹を放つ予定。来年の有帆ホタルまつりは6月8日に同広場で開かれる。