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てんかんに理解を、石炭記念館を紫色にライトアップ【宇部】

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 全世界共通のてんかん啓発キャンペーン「パープルデー」の26日、宇部市の石炭記念館が紫色にライトアップされた。患者の支援を目的とした山口大医学部付属病院の取り組みで、市民にとっては見慣れた存在の竪坑やぐらのタワーが幻想的な光に包まれた。
 
 同病院のてんかんセンターが正しい知識の普及を目的に、脳神経外科の井本浩哉助教の発案で実施。パープルデーにちなんだライトアップは県内では初めてで、同日は海峡ゆめタワーなど下関市内の3カ所も紫色に照らされた。
 
 日が落ちるにつれて紫色が濃くなり、集まった同センター関係者やてんかん患者らも一安心。4歳で発症した山口市阿知須の山本里美さん(44)は「このようなイベントがてんかんを知ってもらうきっかけになれば」と期待を込めた。
 
 井本助教は啓発運動の浸透へ「来年からも何かしらのイベントを企画し、全県に広げていきたい」と話した。31日午後1時からは文化会館で市民公開講座も開催し、井本助教がてんかんについて分かりやすく解説する。
 
 てんかんは100人に1人の有症率という身近な病気で、全国で約100万人、県内では約1万4000人が治療を要すると推定される。年齢や性別に関係なく発症する可能性があり、患者は就労、妊娠など多くの問題を抱えている。

 

 

 

 


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