小郡南小(岡本壽之校長)の華道クラブに所属する児童が23、24日の2日間、山口市小郡のJR新山口駅に生け花を飾り、稽古の成果を披露した。
4~6年生を対象とした正課クラブの一つで、地域の華道ボランティアらの協力で今年度から加わった。指導はもちろん季節の花材も住民が自宅で栽培しているものを提供して支え、21人の子どもたちが8回にわたって学んできた。
作品は茶華道柴山正流山口支部の生け花展会場の一角に展示。希望者3人が現地で生け込んだ。6年生の岩中颯希さんは、学校の校庭にあるピンクの花を付けたオゴオリザクラや紫色のショカツサイを生け、らんまんの春を表現。「剣山留めを使って自由に花を配置できるのが面白い。中学に行っても華道を続けたい」と話していた。
以前は同校で花の生け込みボランティアをしていたという3人の指導者の一人、福本豊さん(82)=小郡栄町=は「教えるというよりも、子どもたちからエネルギーをもらっている。感性に驚かされもするし楽しい。命の尊さや自然を大切にする心を培ってもらえれば」と、子どもたちに優しいまなざしを向けていた。