宇部市社会福祉法人地域公益活動推進協議会の設立総会が26日、福祉会館で開かれた。加入したのは趣旨に賛同した市内の25法人。事業計画や具体的な活動はこれから協議していくが、互いの専門性やノウハウを生かした連携と協働により、制度のはざまにある地域の福祉課題や複合的な課題に対応していくことを確認した。
改正社会福祉法で、財政上の優遇措置を受ける法人に地域公益活動を義務付け、連携した取り組みを促す中、協議会の設置は全国的な流れ。地域ニーズを把握する裾野が広がり、ますます複雑化、多様化する課題の解決が期待されている。
総会では、昨年10月から3回の設立準備会で決めた会則案と役員案を承認。事業想定案として掲げた、地域での福祉活動への参画・協力、災害時福祉避難所登録制度、買い物支援など9事業に対するアンケート調査の結果も報告された。
初代会長には愛世会理事で、特別養護老人ホームセンチュリー21の久保章施設長が就任。会員から運営委員として6人を選出し、高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉の担当各2人を選任した。事務局は市社会福祉協議会が担う。
今後は委員会などで5月までに各種事業を盛り込んだ事業計画、会費などの予算について決める方針。運営方法や実施事業に関しては、事業想定案に対するアンケート調査の結果も踏まえて9月までには決めたいとしている。
総会後は行政や各校区社協の代表者らを交えた交流会も開催。久保会長は「より効果的な対応や必要とされるサービスを継続して、地域への支援力を高めたい。地域共生社会の実現に向け、行政や地域の力も借りながら取り組んでいく」とあいさつした。
役員は次の通り。(敬称略)
▽会長=久保章(愛世会)▽副会長=杉本繁雄(親生会)▽運営委員高齢者福祉=國吉卓也(アスワン山荘)久保章(愛世会)▽同障害者福祉=杉本繁雄(親生会)山本悟(山家連福祉事業会)▽同児童福祉=村田正昭(紹隆会)小山智宣(るんびに保育園)▽監事=平川悦士(二葉保育園)佐伯豪(扶老会)