宇部市内の桜は一気に満開となり、早い所は散り始めている。天気は7日夕方から下り坂のようで、きょうあすが花見本番となりそう。
東岐波丸尾原西の前山光男さん(76)宅の庭では、「和顔大樹(わがんたいじゅ)の桜」と名付けた樹齢40年のソメイヨシノが最盛期。樹高約8㍍、両端までの距離が約15㍍ある枝いっぱいに花を付けた美しい姿が、訪れた人を圧倒している。
前山さん宅にはソメイヨシノのほか、ヤマザクラ、八重桜を合わせて15本がある。その中で最も大きいのが和顔大樹で、枝が地表に触れるほど広がっている。
2001年から人々の触れ合いと和みの場にしようと、前山さんが花見会を毎年実施。来年は20周年記念として盛大に行う予定という。絶好の桜撮影場所としても知られ、この季節には多くのカメラマンが撮影に訪れる。
前山さんは「花見を通じて人の交流が生まれるのが何よりうれしい。桜にもその気持ちが伝わっているのか、見てと言わんばかりに毎年、花を付けてくれる。いろいろな方に見ていただけたら」と話した。