公共交通の利用促進を図る「第12回やまぐちバス博」が21日、フジグラン宇部駐車場特設会場で開かれた。県内を走るバスの展示、子どもとバスの綱引きなど多彩なイベントがあり、家族連れらでにぎわった。
県自治会連合会など30団体で組織する「みんなが利用したくなる生活交通推進会議」が毎年、県内各地で開催。宇部での実施は7年ぶり2回目。
展示されたのは中国JRのハローキティ新幹線ラッピングバスをはじめ、船木鉄道、ブルーライン交通、防長交通、宇部市交通局、サンデン交通路線のバス。車内には園児の絵画も飾られた。
バスとの綱引きでは車体に取り付けられた綱を、小学生以下の子どもたちが引っ張った。徐々に参加者を加え、約60人で一斉に引くとバスがゆっくりと動きだし、歓声が湧いた。
畑山奈々さん(東岐波小5年)は「みんなで力を合わせたら、重たいバスが動いたので、うれしかった。きょうは、いろいろなバスが一度に見られて楽しい」と話していた。
バスの乗り方教室、警察音楽隊によるミニコンサートも実施。白くラッピングした宇部市営バスにフェルトペンで思い思いの絵を描く「お絵かきバス」の企画もあった。同バスは22日から市内路線を走っている。
このほか、展示バスを巡るオリエンテーリング、パトカーや白バイの展示、子ども免許の交付、鉄道コーナーも人気を集めた。