木工作家の中島範博さん(61)=美祢市=、佐々木紀政さん(49)=広島県呉市=、重田秀徳さん(54)=山口市=の3人による「個性派木の職人展」が、宇部市西宇部北7丁目のギャルリー小川で開かれている。パズル、花器、雑貨、オブジェなど、趣向を凝らした木彫り作品約200点を展示・販売している。23日まで。
中島さんは、松やクワ、柿、桜などさまざまな古木を使った花器を中心に出品。材質はもちろん、虫食いの木肌、自然が生み出した特徴的な木目などを生かしてデザインし、ぬくもりのある作品を並べた。
佐々木さんは、動物をモチーフにした木彫りアート。「肴(さかな)」では、巨大なイワシを直径約1・5㍍ある木の大皿の上でリアルに再現。温泉につかる猫、弓を構える犬など、物語の一場面を切り取ったようなユニークなオブジェも披露している。
重田さんは組み木のおもちゃなど。優しい手触りで、子どもが遊べるポップな絵柄のパズルなどを仕上げた。
中島さんは「3人が創り出す、全く違った木の世界を楽しんで」と話した。時間は午前11時~午後5時。月曜休館。