小野田めぐみ幼稚園(佐野太園長)は14日、大地震による津波を想定した防災避難訓練を行った。東日本大震災をきっかけに始め、今年で8回目。園児59人は約1・3㌔離れた高台にある小野田中まで避難した。
同園の最寄りの避難所は海抜1・1㍍。1942年の周防灘台風では周辺地区に大きな被害が出ており、津波による浸水や孤立に危機感を強め、海抜16・3㍍にある小野田中を避難先にしている。
大津波警報が出たことが伝えられると、リュックサックを背負った園児が10人の先生の誘導でグラウンドに集合。年少・年中児と年長児がペアになり、手をつないで避難を開始した。
先生の引率で住宅街を抜け、急勾配の階段を駆け上がり、国道190号沿いに同中へ。到着までに約30分間を想定したが、ほぼ目標通りに到着した。
佐野園長は「たとえ災害であっても園児に危険があってはいけない。あらゆる自然災害を想定しておきたい」と話していた。