県立大(加登田惠子学長)栄養学科の学生が3日、山口市宮野下の宮野地域交流センターにアーティスティックスイミングのスペイン代表選手13人を招き、自らが考案したアスリート飯を振る舞った。
高タンパク質豚ひれ肉のしょうが焼きや、脂質を抑えた豆腐のチョコレートケーキ、スペイン料理を日本風にアレンジしたソパ・デ・マリスコスなど、アスリートには欠かせない栄養や両国の食文化にこだわった献立6品を提供した。
同学科学生有志ら約20人が、訪れた選手を「ビエンベニードス(ようこそ)」と歓迎した。選手たちは食事が配られると「ありがとう」と学生に声を掛け、手を合わせて「いただきます」と合唱。学生に箸の持ち方を聞くなど会話を弾ませながら食事を進めた。
パウラ・ラミレス選手は「スペイン料理のソパ・デ・マリスコスが、かつお節などで日本風味になっていておいしかった」と絶賛。選手たちの声を聞いた矢野侑紀さん(3年)は「5月から本格的な献立作りを始めた。準備は大変だったが、おいしいと言ってもらえたから良かった。料理を通してエールが伝わればうれしい」と話した。
同学科は昨年12月に市内で合宿を行った競泳スペイン代表選手にも、料理を振る舞っている。
アーティスティックスイミングのスペイン代表チームは韓国・光州市で開かれる世界水泳選手権大会(12~28日)に向けて、阿知須のきらら博記念公園水泳プールで合宿をしている。選手たちは他にも、12日の山口大付属山口小との交流や、15日の中村女子高での書道体験も予定している。