平和フェスタ2019が2日から宇部市立図書館で始まった。展示や講演、パネルディスカッションを通し、来館者に平和の尊さを伝えている。最終日の4日には、生誕100周年を迎えた絵本画家いわさきちひろに関する映画の上映や講話を行う。医療生活協同組合健文会(野田浩夫理事長)主催。
初日のオープニングでは、こぐま保育園(中島美那子園長)の年少~年長児31人が踊り「とべる!」を力いっぱい披露。健文会の森健之専務理事は「二度と戦争のない社会を子どもたちに引き継がねば」とあいさつした。
1階の展示室では、ちひろの生涯や作品、市内の戦跡リポート、宇部大空襲、長生炭鉱の水非常の関連資料などを紹介している。
2階講座室では、3日の午後1時から「イージス・アショアを今、考える」と題したパネルディスカッションを実施。4日は午後1時半からえんぴつ画家の岡本正和さんが「ちひろ絵本・人生物語」と題して話し、2時半からは証言でつづるドキュメンタリー映画「いわさきちひろ―27歳の旅立ち」を上映する。監督は海南友子、エグゼクティブプロデューサーは山田洋次で、高畑勲、黒柳徹子らが出演している。
また、10月4日には市記念会館で前進座公演「ちひろ―私、絵と結婚するの」がある。午後6時15分開演で、S席5000円、A席4000円、高校生以下2000円。主催は「ちひろ」宇部実行委員会。問い合わせは、事務局の健文会(電話34―2510)へ。