山口日英協会(田中和枝会長)主催のスケッチ大会は、10月20日午前9時半から宇部市小串の宗隣寺で開かれる。テーマは「福原芳山ゆかりの地でイングリッシュオークの木を描こう」。参加は無料で、小学生を中心に50人程度を募集している。
芳山(1847~82年)は福原越後の養子。71年、ロンドンのリンカーンズ・イン法学院に入学し、3年後に日本人初とされる法廷弁護士(バリスター)の資格を取得。帰国後は最上級裁判所だった大審院の判事局などで法律の専門家として活躍した。
イングリッシュオークは、「日英グリーン同盟2002」キャンペーンによる植樹活動の一環で、英国大使館から全国205カ所に送られた記念樹。現在、県内では9カ所に植えられている。福原家の菩提(ぼだい)寺である宗隣寺には、山口日英協会を通して寄贈された幼木が、2011年11月13日に植栽された。
スケッチ大会は、子どもたちの成長とともに、木も大きく育つようにとの願いを込めて開催。創作の喜び、自然や国際協力への理解促進を期待している。対象は県内の小学生(低学年は保護者同伴)が主だが、希望すれば園児や中学生も可。画用紙は八つ切りで、主催者が用意する。木のほか、周辺の風景や木に託す夢など描写は自由。画材も水彩、クレヨン、色鉛筆など何でもよい。当日午後1時半から会場で最優秀賞3点、優秀賞と優良賞数点を表彰する。応募作品はすべて11月1~7日に市立図書館で展示する。
申し込みは、はがきか封書、ファクスで。氏名、学校名、学年、保護者名、住所、電話・ファクス番号を連絡する。宛先は〒754―0894山口市佐山2673―2、山口日英協会、田中和枝会長(ファクス083―989―3297)へ。締め切りは10月14日。絵の具、画板、弁当、飲料、帽子、タオル、敷物・椅子などは各自が持参する。