障害の有無に関係なく共生社会を目指す「あいサポート運動」の一環として、あいサポートスポーツフェスティバルが14日、山陽オートレース場で開かれた。県内初の取り組みで、来場者はパラサイクリングやフライングディスク、ボッチャなどの障害者スポーツを体験。持参した自転車でのコース走行、オートレースの試走見学もあった。県、県障害者スポーツ協会、市主催。宇部日報社など後援。
16日まで同レース場で練習合宿が行われているパラサイクリングでは、視覚障害者用2人乗り自転車タンデムの乗車体験が行われた。村岡嗣政知事と藤田剛二市長に続いて来場者も試乗し、レース時の速度を聞いて選手の脚力に驚いていた。
陸上競技用の車椅子では乗り心地に加えて、タイヤの形状などにも多くの関心が寄せられた。ディスクコントロールの正確性を競うアキュラシー、ボールを投げて的球までの距離を競うボッチャでは競技の楽しさや魅力を体感していた。
宇部市から両親と共に訪れた中村咲絢さん(琴芝小2年)は「自転車が好きなので、2人乗り自転車に乗ってみたい。いろんな競技も体験してみたい」と話していた。
あいサポートは障害の特性や障害者への配慮を理解し、支えていこうという県の取り組み。2009年に鳥取県が始め、西日本を中心に広がっている。あいは愛情の「愛」、私の「I」、支え合いの「合い」の意味が込められている。