厚狭高(徳田充校長)の総合家庭科の2、3年生が、きらら交流館とタイアップして4種類の弁当を開発した。栄養バランスと彩りを考慮するだけでなく、高校生ならではのアイデアが光る力作ぞろい。同館内の「レストランやけの」で、11月19日まで週替わりで販売される。既に第1弾を並べており、人気を集めている。
食物専攻の3年生22人が「低カロリーでもがっつり弁当」「恋弁当」、2年生6人が「山と海の幸お弁当」「地産地消弁当」を手掛けた。
いずれも、ご飯とメーンの肉料理、汁物、デザートで構成。おのだネギ三昧などの地元野菜を使い、見た目、味、満足感にこだわった。
共同開発は、授業で作った弁当の写真を見た同館の職員が「地域の人に食べてもらいませんか」と呼び掛けて実現。4月から調理師の資格を持つ湯城明彦館長らとの意見交換、学校での試作品づくりを繰り返し、完成度を高めた。
29日まで販売する第1弾「低カロリーでもがっつり弁当」は、ヘルシーさを重視。低カロリーの食材に工夫を加えてボリューム感を出した「アジと梅肉とはんぺんのはさみ揚げ」などを盛り付けた。1日に必要なカルシウムの3分の2を摂取でき、特に高齢者にお勧めだという。
立石遥さん(3年)は「他のレシピを参考にしてカロリーを計算した。レタスやトマトを入れて彩りにこだわった。ぜひ食べてほしい」とPRする。小松朋菜さん(同)は「日頃の学習成果を多くの人に知ってもらえたらうれしい」と話していた。
弁当は1日5食限定。全種類とも税込み価格750円で、午前10時半から販売される。定休日は月曜日と11月7日(臨時休館日)。
同館では「今後に役立てるため、購入時に添えるアンケートに協力を」と呼び掛けている。