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宇部市が「ちょこ活」推進をPR

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宇部市は、高齢者の社会参加を応援する「ちょこっと活動・就労・活躍事業(ちょこ活)」を推進している。事業開始から1年余りが経過。登録者は伸び悩みの状況にあるが、高齢者総合支援課では「繰り返しの周知が必要。登録者を増やし、利用を伸ばしていきたい」とPRする。

ちょこ活は、おおむね65歳以上の人が、地域で働ける場や社会貢献できる場を拡大し、社会参加へのきっかけをつくる事業。活動意欲のある高齢者と、活躍の場を提供する事業所、団体とを結び付ける。2016年10月にスタートした。現在、個人登録は28人(男性16人、女性12人)。事業所、団体の登録は福祉関係を中心に延べ14ある。活動の場は就労や、有償、無償のボランティアがあり、週に1、2回、1回に1、2時間程度からなど、活躍の場は幅広く、知識や経験を生かしながら可能な範囲で活動できるのが特徴。同課が、高齢者と事業者とのマッチングをコーディネートする。

実績はまだ多くはないが、高齢者の生きがいづくりには確実につながっている。登録により、昨年6月から、特技のピアノを生かして福祉施設で7回演奏活動を行った北村庸子さん(75)=中村=。「ボランティア活動をやってみたいという気持ちがあり、ちょこ活を知ったことがきっかけになった」と言う。

28日には、厚南東須恵のむべの里を訪れ、軽費老人ホームの入所者40人を前に、童謡や唱歌の演奏。入所者たちは伴奏に合わせて歌を歌い、「ありがとう」「懐かしかった」と涙を流しながら喜んだ。北村さんは「一人でもできる活動だし、喜んでもらえるのが何よりうれしい」とやりがいを語った。

植木職人で、庭の手入れなどを得意とする坂野紘一さん(77)=大小路=は、事業が始まった1カ月後に登録した。ちょこ活での活動はまだ1件だが昨年10月、機械では手に負えないほど生い茂った民家の草刈りを有償ボランティアで実施。半日かけて、手作業で根こそぎ除去。数種類の花の種をまいた。

「困っている人の役に立ちたい」というのがスタンス。「普段仕事をしているのでなかなか時間は取れないが、できる限り貢献したい」と話した。

個人、事業所の登録状況は、市のホームページで確認できる。個人の登録一覧には、登録者の性別、年齢、資格、経験などのアピールポイントを掲載。事業者一覧では、事業者名、雇用・勤務形態などが記されている。にぎわい宇部、楠こもれびの郷、多世代ふれあいセンターや、商業施設など8カ所の情報ステーションでも情報を手に入れることができる。

同課では「登録者の中には、びっくりするような資格や経験を持っている人がいる。年を重ねても、いつまでも健康に過ごしてもらいたい。登録が増え、活躍の機会が増えることも期待している」と述べた。問い合わせは、同課(電話34-8296)へ。


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