宇部市は26日、4月1日付の人事異動を発表した。市制施行100周年の節目を4年後に控え、魅力と活力にあふれた持続可能なまちづくりを展開していくための大規模な組織改編を実施。異動総数は前年度より465人多い833人で、公営企業を除く本庁関係分は778人と、2004年の市町合併以降の定期異動で最大規模となる。市長部局の部相当は現在の9から11へと増える。
組織改編に対応した適正な人員を配置し、人財育成基本方針で示した目標とする職員像、組織像を実現。個々の職員の能力向上と働き方改革とを行い、職員風土の活性化につながる人材の効果的で効率的な組み合わせを重点に取り組んだ。
異動者の職階別内訳は、部長級16人、部次長級23人、課長級72人、課長補佐級107人、係長級154人、係員395人、新規採用32人、再任用34人。
市長部局の部相当は、総合戦略局、防災危機管理監、政策広報室、総務財務部、観光・シティプロモーション推進部、市民環境部、健康福祉部、こども・若者応援部、商工水産部、都市整備部、北部・農林振興部。第四次総合計画後期実行計画に沿った大幅な組織改編として昨年の12月定例市議会では組織条例改正案が可決された。ただ、今議会に上程された同計画案は総務財政委員会で継続審査となり、今議会での可決の見通しは不透明の状況にある。課相当は70から61へ、係相当は142から109へ減る。
市の総合的な企画立案や、同計画の四つのプロジェクトを一元的に所管し実行するとしている総合戦略局の人員は71人。観光・グローバル推進課やときわ公園課などで成る観光・シティプロモーション推進部は51人、子どもと若者に関する施策を担当するこども・若者応援部は104人の体制となる。
外部からは部長級に、総合戦略局理事に日本航空の小檜山大介さん(57)、防災危機管理監に県の栢耕太郎さん(53)が就く。
従前の次長は参事に役職名を変え、担当ミッションも明確化。課長補佐は、次代の管理者であり、課長とともに課を運営するかじ取り役という意識醸成のため、副課長に変更する。
女性管理職の登用率は、課長級以上に占める割合が前年度から0・8%増の20・6%となり、初めて5人に1人以上となる。係長級以上も1・1%増えて25・6%と、4人に1人を超える。
公営企業を含む全体の退職者は、部長級7人、部次長級2人、課長級3人、課長補佐級2人、係員21人の計35人。新年度の職員数は1年前より13人少ない1244人となる。