筋肉を〝貯蓄〟して健康を手にしようと「老後のための筋肉貯蓄運動講座」が13日、厚狭地区複合施設内の市保健センターで始まり、15人が体力チェックに挑んだ。市地域包括支援センター主催。
高齢化に伴い要介護状態になる人が増える中で、介護予防に効果がある運動を通して生活に必要な筋力を維持しようと開講した。来年2月5日までの毎週火曜日(午後2~3時半)の計12回講座。受講者の年齢は62~82歳で、夫婦での参加もあった。講師は介護予防運動指導員の大山嘉代子さんが務める。
初回は「あなたの貯蓄残高はどのくらい?」をテーマに健康チェックと体力測定を実施。早歩き、前屈、立ち上がり運動、片足立ち、握力測定の5項目で、現在の体力を測った。受講生の中には早歩きで、思わずよろけてしまう人もいた。
座学では大山さんが、筋肉が付くと▽骨が強化される▽血液循環が良くなり生活習慣病を予防できる▽基礎代謝が上がり疲れにくくなる▽脳との神経伝達が良くなり認知症予防になる―の四大メリットを紹介。
「姿勢が良くなり、ゆがみが是正されて体の節々に痛みが出ることがなくなる。スムーズな呼吸、胃腸の動きにもつながる」などと話した。
吉冨登美子さん(65)は「コレステロール値が高く糖尿病の気もある」、倉重美恵子さん(71)は「肉や野菜を十分に取るようにしているが、運動も大事」と受講動機を話した。
講座はスクワット、腹筋、背筋強化など実技が中心。最終回で再び体力測定を行い、筋肉貯蓄効果を実感する。
定員にまだ少し余裕がある。受講希望者は地域包括支援センター(電話82―1149)へ。