全日空グループは31日、山陽小野田市の小野田赤十字病院(清水良一院長)と隣接する老人保健施設あんじゅ(同施設長)に北海道千歳市で栽培されたスズランの鉢植えや切り花を贈った。「再び幸せが訪れる」という花言葉とともに、全国の赤十字病院と関連施設52カ所に届ける恒例の社会貢献活動で、客室乗務員が入院患者らに手渡した。
入院患者や高齢者を元気づけようと1956(昭和31)年から毎年行っており、今年で63回目。両施設には岩国市出身の客室乗務員、金山愛美さんらが鉢植え4鉢と切り花25本、爽やかなスズランの香りがするしおり250枚を届けた。
金山さんは談話室や病室を訪れ、「これからもお元気で」と入院患者にスズランを手渡した。受け取った永里法子さん(78)=柿の木坂=は「すてきな花を頂いた。花の中でもスズランは大好きで、自宅にもたくさん植えている」と喜んでいた。
あんじゅでは贈呈イベントがあり、入所者を代表して小林シヨコさん(87)と河口イツ子さん(96)が受け取った。三浦信子さん(96)がお礼の言葉を述べた後、全員で「上を向いて歩こう」を歌って感謝の気持ちを伝えた。