山陽小野田市第2次食育推進計画検討委員会の第1回検討委が21日、市役所で開かれ、委員15人に岩本良治福祉部長から委嘱状が交付された。委員長には末吉奈保美さん(宇部フロンティア大短大部講師)、副委員長には半矢幸子さん(市食生活改善推進協議会長)を選出した。今年度末までに第2次計画をまとめる。
第1次計画(2011~18年度)が今年度で終了するのを受け、食育推進のための新たな計画(19~23年度)を策定する。
岩本部長は「食を取り巻く環境は変化しているが今の時代、将来を見据えた計画策定のために皆さんの意見をうかがいたい」とあいさつ。事務局から、計3回の検討委を開催しパブリックコメントを経て成案としてまとめるスケジュールが示された。
庁内プロジェクトチームが練った、国や県の食育推進計画とも整合性を持たせた素案が紹介された。「食でつながるひとづくりまちづくり」を基本理念に、重点課題として①若い世代から食の推進②食卓でつながるひとづくり③正しい食習慣で健康ご長寿④食育サイクルで食の活性化⑤次世代につなげる食文化-を掲げている。
意見交換では、委員それぞれの立場から食の現状について「中学、高校では調理実習の機会がほとんどなくなっており、食の体験が希薄化。その子たちが若い親となり食育が次世代にもうまくつながっていない」「昔の2歳児は箸が上手に持てたが、今は5、6歳児でもおぼつかない。自動ドア、簡単なドアノブ、コンロのワンタッチボタンなど便利になりすぎて、結果的に不器用になっているのでは」などの声が聞かれた。こうした意見や課題を計画に反映させていく。
委員は次の通り。(敬称略)
▽委員長=末吉奈保美▽副委員長=半矢幸子▽委員=秋本和彦(県販売協力店連携協議会)浅野比(山口東京理科大)佐々木俊子(市教育研究会給食部会)髙橋和世(県国公立幼稚園・こども園連盟)内藤美恵子(市地球温暖化対策地域協議会)久中幸子(県漁業協同組合)松村正勝(小野田南高泊干拓農業協同組合)三井洋子(市保育協会給食部会)村岡京子(小野田料飲店組合)森祐子(厚狭高)吉田由美子(市母子保健推進協議会)中村千佳世、吉本早苗(一般公募)